横山だいすけが歌うことで感じる“大きな喜び”とは?

 相手の歩幅や目線に合わせてコミュニケーションを取ることで、分かり合えるものがあったのだろう。うそのない子どもたちのリアクションに、横山さんもまた癒(い)やされていた?

「子どもたちは楽しければ笑顔になるし、そうじゃなければそっぽを向いたり、寝ちゃうこともあります。そんな正直な彼ら、彼女らに歌が届いて、喜んでくれたり、一緒に歌ってくれると心からワクワクするんです。
 僕がなぜ、小さいころから子どもに歌を届けたいと思ったのかハッキリは分かりませんが、子どもたちが歌で喜んだり、楽しむときの目の輝きが本当に素晴らしくて。また、ファミリーコンサートに来てくれた子どもたちが喜ぶと、その親御さんもすごくうれしそうなんです。そうやって笑顔が広がっていくことが、僕が歌うことで感じられる大きな喜びでもあるんです」

 一点の曇りもない笑顔で、歌う喜びを私たちに伝えてくれた横山さん。このピュアネスこそが、子どもたちの心を開かせたに違いない。

 自分らしく歌を届けられるようになった“THE CHANGE"は、あの大きな出来事がきっかけだったという。

「うたのおにいさんとして在り方が変わった、なにかをつかめたと感じたのは、3年目。2011年の東日本大震災が大きかったと思います。それまでは、正しいリズムやメロディで歌い、子どもたちの模範を示さなきゃいけないという気持ちが強かったんです。その思いが強すぎて、自分自身を知らないうちに縛っていた、枠にはめ込んでいたところもあったのかなって思いますね」