温かみのある歌声と爽やかな笑顔で、聴き手に元気をもたらす歌手の横山だいすけさん。『おかあさんといっしょ』(NHK)では、第11代「うたのおにいさん」の“だいすけおにいさん"として親しまれた。歌声で大勢を励ましてきた横山さんの、人生が大きく動いた“THE CHANGE"に迫った。【第3回/全5回】

横山だいすけ 撮影/有坂政晴

『おかあさんといっしょ』の第11代うたのおにいさんとして、お茶の間に親しまれた横山だいすけさん。転機は2011年、東日本大震災だった。誰もが言い知れぬ不安や、目に見えぬ恐怖を抱えながら過ごしたあのころ、「だいすけおにいさんとして、すぐにでも子どもたちに会いに行きたかった」と振り返る。

「震災直後は、いろいろなことがストップしましたよね。テレビ番組も軒並み放送を自粛する動きだったので、僕は“いますぐ大変な思いをしている子たちのところに行って、歌ってあげたいです"と、当時の番組プロデューサーに訴えました。
 というのも、ニュースなどで被災地のお子さんをはじめとしてたくさんの“おともだち"が、真っ黒い絵しか描けなくなったとか、親御さんからくっついて離れられなくなったという話を見聞きしていたからです」