何度同じ曲を歌っても“飽きることがない”理由

「確かに、なかには何百回、1000回近く歌ったものもあります。でも、毎回の収録は子どもたちの空気が違いますし、そうすると歌う気持ちや景色も変わります。なので、毎回その違いを楽しみながら歌っていたので、飽きることはありませんでした」

 どんなに素晴らしい時間も、いつかは終わりを迎える。2017年、夢に描いた「うたのおにいさん」を卒業するときがついに訪れた。

「僕が卒業する前の年に、8年間ペアを組んできた“たくみおねえさん"が卒業しました。そのあとは、“あつこおねえさん"に代わり、新しいうたのおねえさん像を築こうとすごく一生懸命でしたね。それを横で見ては、“僕も次の世代にバトンを渡すことで、番組がまた新しい景色をつくれる、子どもたちに新しい歌を届けられるんじゃないかな"と思うようになったんです。
 僕が高校2年生のとき、夢に描いた憧れの場所で9年間も歌を届けられたことは、横山だいすけの人生の宝物。だからこそ、自分のキャリアがどうではなく、大好きな番組が“この先、より良くなるにはどうすべきか”を考えた結果の決断でした」