1985年から5年間にわたり、宝塚歌劇団で月組の男役トップスターを務めた剣幸さん。『南太平洋』『ME AND MY GIRL』といった世界的名作にも出演し、退団後も数多くの舞台で活躍。ディズニー映画『塔の上のラプンツェル』(2011)では声優としても高い演技力を披露した。表現者としての実力は折り紙付きだが、その実、本人はずっと自信がなかったという。【第1回/全3回】

剣幸 撮影/河村正和

 昭和・平成の名曲を宝塚歌劇団OGのレジェンドスターが歌う、5月30日開催の『TOKYO FM/BS11 presents 昭和100周年記念 昭和ゴールデンHITS 100 in Orchestra ~宝塚レジェンドスターたちが歌う昭和の名曲!~』。退団後に十人十色で活躍し、入団もバラバラな宝塚出身者が一堂に会する。

 1990年に退団した剣さんは、先輩も後輩も集う今回の公演に、「世代を超えて、ひとつのステージをつくる楽しさがあります。みんなで集まるのは、やっぱりどこか懐かしい匂いがありますよね!」と目を輝かせる。

──今回のコンサートは昭和100周年にかけ、100曲の中からファン投票で披露楽曲が決まります。楽曲のラインナップを見たときはどう思いましたか?

「知らない曲が1曲もない! 全部の曲に“この曲を聴いていたときには、あんなことをしていたな”という思い出があります。宝塚に入っても私は流行歌やポップスが大好きでよく歌ってきました」

 楽曲リストには平成の名曲も数多く入っているが、剣さんが宝塚に入団した70年代は昭和の真っ只中。そんな時代に流行した“昭和歌謡曲の良さ”を聞くと、「みんなで共有できること」だという。