“劣等生”を自認するからこそ、トップでありながら団員に感謝「“一緒にやろうよ”というスタンス」
車好きの剣さんはこの日、スポーツカー『スタリオン GSR-Ⅲ』でやって来た。これは剣さんがトップに就任した頃、ひとめぼれして購入した車だそうだ。昭和末期から今まで、阪神大震災も乗り越えて、なんと40年以上も走っている。
「日本でこの車を買った女性は私が初らしいですよ!」
1985年(昭和60年)、剣さんは大地真央さんの後を受け、月組のトップに就任した。歌も踊りもほぼ未経験で宝塚音楽学校に入学し、地道な努力が実を結んだ結果だったが、プレッシャーはなかったのだろうか。
「“え、私でいいの!? ”という驚きの方が大きかったかもしれないですね。大地さんは、オーラとか独特の個性を確立なさった方なので、私なんか足元にも及ばない。プレッシャーよりも、みんなと一緒に新しい組を作っていくという楽しみが強かったです」
──では、トップとして心がけていたことは何でしょうか?
「『先頭に立たない』こと。私は“トップだからついて来い”というタイプでは全くなくて、“一緒にやろうよ”というスタンスのほう。“みんなで一つの作品を作り上げる面白さを、みんなで分かち合おうよ!”というチーム作りが理想でした。
宝塚にはカリスマスターがたくさんいて、心からすごいと思いますけど、それは天性で備わったもので、作ってできるものでもない。私ができるのは、みんなで1つずつレンガを積み上げて、ピラミッドを造ることですから」
決して偉ぶることなく、同じ目線で目標に向かう──。現代型のリーダー像を自然に振る舞えていた剣さんは、昭和を愛しながらも先進的な感覚を持ち合わせていたのかもしれない。
(つづく)
【公演名称】
TOKYO FM/BS11 presents 昭和100周年記念 昭和ゴールデンHITS 100 in Orchestra〜宝塚レジェンドスターたちが歌う昭和の名曲!〜
【開催日時】
2026年5月30日(土) 開場16:00/開演17:00
【会場】
日本武道館(東京都千代田区北の丸公園2-3)
【出演】
<宝塚レジェンドスター>
麻実れい、剣幸、涼風真世、一路真輝、真琴つばさ、姿月あさと、湖月わたる、彩輝なお、凰稀かなめ、紅ゆずる
<レジェンドゲスト>
小柳ルミ子
<MC>
黒木瞳
<管弦楽>
ゴールデンHITSスペシャルオーケストラ
お問い合わせ:サンライズプロモーション 0570-00-3337 (平日12:00〜15:00)
【公式サイト】
https://showa.goldenhits.jp/
【公式X】
https://x.com/GoldenHitsJP
【主催】
TOKYO FM/BS11/プロデュースNOTE
