宝塚歌劇団・宙組の初代トップスターを務め、退団後も唯一無二の歌声で聴き手を魅了し続ける姿月あさとさん。結婚と海外生活を経て、ドラマチックな出会いも経験した彼女は、歌謡曲からミュージカルまで自在に歌ってきた。音楽そして人との出会いで、経験してきたCHANGEを聞いた。【第2回/全2回】

姿月あさと 撮影/松野葉子

 5月30日開催の『TOKYO FM/BS11 presents 昭和100周年記念 昭和ゴールデンHITS 100 in Orchestra ~宝塚レジェンドスターたちが歌う昭和の名曲!~』で、昭和の名曲を歌う姿月あさとさん。個人でも、山本リンダさんら豪華ゲストを招いた『昭和歌謡祭』を毎年開催するなど、昭和の楽曲には並々ならぬ思いがある。

──昭和の楽曲との縁を教えてください。

「覚えようとしなくても、幼い頃から耳に残っているんですね。たとえば、ちあきなおみさんの『喝采』なんかも、小学生の頃は歌の意味もわからないまま歌っていて、大人になって初めて歌詞の物語が理解できました(笑)。それに、歌詞だけでなく、イントロから個性が強いですよね」

──現代はショート動画やサブスクも普及し、ヒットの図式も変わってきました。“バズり”を狙うべく、イントロを無くすといった試行錯誤もされています。

「そんなことになっているんですね(笑)。私たちの子ども時代って、スマホはもちろん学校に冷房もなかったし、コンビニもなかったです。駅の改札には駅員さんがいて、お買い物は市場に行って……遊びも鉄棒や缶蹴りくらいだったところに、ちょうどインベーダーゲームが出てきたくらいでした。
 まだまだアナログな時代だったけど、不自由さは感じなかったですね。そんな時代を生きてきたので、スマホもパソコンもあまり得意ではないです(笑)」