映画にドラマ、舞台と引っ張りだこの俳優・山崎真実さん。主演映画『軋み—KISHIMI—』が公開され、シリアスな演技で新境地を見せている。今年で俳優業20周年を迎えた彼女に、かつて「お芝居が向いてない」と言われた挫折からの這い上がり、そしてグラビア卒業と、「退路を断った」女優業への覚悟という、彼女の人生の「CHANGE」を聞いた。【第2回/全2回】

山崎真実

——山崎さんの本格的な女優デビューは、スーパー戦隊シリーズ『轟轟戦隊ボウケンジャー』(テレビ朝日系)の「風のシズカ」役でしたよね。

「はい。準レギュラーという主要な役を初めていただいたのが、風のシズカでした」

——放映が2006年ですから、今年で20年です。

「そうなりますね。楽しい思い出もたくさんありますが、苦い記憶もありましたね。それこそ『お芝居が向いてない』って言われたこともありましたし」

——え、どうして!?

「当時って今よりも声が高くてアニメ声だったんですけど、それが作品に合わないってオンエア直後に言われちゃって。初めての主要な役で不安ばかりだった中での痛い指摘だったので、一時は撮影に行くのも怖くなってしまったんです」

——それをどう克服していきました?

「ある日、本番で鼻声のお芝居をやってみたんです。そのときは特に意図もなかったんですけど、それを見て皆さんが笑ってくれて。そこから『こうやればいいのかな?』と、なんとなく分かってきたんです。そうしたら、だんだん撮影が楽しくなってきました」

——山崎さんにとっては、風のシズカが役者人生の大きな転機だったんですね。

「そうですね。ふだんから声を低く出すように心がけたりする中で、少しずつお芝居の仕事をいただけるようになりましたから。
 ただ、今でも『あの役、好きでした』って言ってもらえることが多くて、すごく嬉しい反面、次の『山崎真実といえばコレ!』というものを作っていかないとなって思っちゃいますね」