NHK連続テレビ小説『あさが来た』での鮮烈な俳優デビューから始まり、『おかえりモネ』でのヒロイン、そして映画『護られなかった者たちへ』での日本アカデミー賞最優秀助演女優賞受賞など、日本映像界の最前線を走り続けてきた若手実力派俳優・清原果耶(24)。昨年、俳優デビューから10周年という大きな節目を迎えた彼女が今年挑むのは、わずか3人のキャストで人間の業をあぶり出す舞台『レディエント・バーミン Radiant Vermin』だ。
 数々の名作でヒロインを生き、クリエイターからも信頼されつつも、自他の感情を繊細にとらえてきた彼女が芝居に懸ける思いとは。24歳の清原果耶が語る、デビューから現在までの大切な出会い、そして人生の「THE CHANGE」に迫る。【第1回/全4回】

清原果耶 撮影/冨田望 ヘアメイク/窪田健吾(aiutare) スタイリスト/井阪恵(dynamic)

 清原にとって、6月8日より上演の舞台『レディエント・バーミン Radiant Vermin』(会場:シアタートラム)が、自身のキャリア2作目の舞台になる。本作は、理想のマイホームを探す夫婦、ジル(清原)とオリー(井之脇海)が主人公。怪しげな不動産仲介人のミス・ディー(池津祥子)から念願の家を手に入れた二人だったが、やがてその家に隠された“とんでもない秘密”を知ってしまう。生まれてくる子どものため、夫婦はその秘密を利用して家の改造にのめり込んでいくが、果たしてその代償とは――。人間の果てしない欲望を描く強烈なブラックコメディだ。

 2015年にイギリスで初演され、日本では翌年に白井晃の演出、高橋一生・吉高由里子・キムラ緑子の3人の俳優で上演されて以来10年ぶりの再演。久しぶりの舞台に向けて、清原は凛とした眼差しを向けて丁寧に言葉を紡いでくれた。
「まず“人数が全然違うな”と。3年前に初めて出演させていただいた舞台『ジャンヌ・ダルク』は100人ぐらいで作った舞台だったので。以前に初演の映像も拝見していましたが、“これをやるのか”とシンプルな驚きもありました」