「私は結構“なるようになる”と思ってしまう」

――出演者がたった3人だけという濃密な空間で繰り広げられる不条理劇ですが、台本を読まれて、この世界観にどのようなイメージや面白さを感じましたか?
「人が心の奥底に持っている貪欲さや欲望を描いているのが面白いです。3人の俳優だけで演じられる世界で、ジルとオリ-はどんどん自分が何をしているのか分からなくなっていくような。設定も面白いし、若い夫婦が欲望にまみれていく展開が私にとって不思議で、深く興味をひかれました」

 彼女が演じるのは、欲望の罠にはまっていく妻・ジル。ジルのことを「人間的でキュートな人だと思っている」という。
「愛嬌もあるし好きなものもあるし、自分のことも好きな人です。ただ、感情のままに動きがちな人なので“逆に生きにくくない?”と思うところもあります(笑)。稽古が進めば、彼女の一番の行動原理もわかってくると思います」

――非常に人間臭く、時に暴走してしまうジルですが、もし清原さんご自身がジルの立場になり、同じような「甘い誘惑」や「究極の選択」を突きつけられたら、どのような行動を取ると思いますか?
「私は結構“なるようになる”と思ってしまう性格なので、予想がつかないですね。彼女がはまってしまう誘惑は、きっと皆さんも少なからず経験があると思っていて。“人が危うい一線を越えたらどうなるのか?”というスリルに、私自身も刺激されながらお芝居をしていきたいです」

清原果耶 撮影/冨田望 ヘアメイク/窪田健吾(aiutare) スタイリスト/井阪恵(dynamic)スタイリスト/