NHK連続テレビ小説『あさが来た』での鮮烈な俳優デビューから始まり、『おかえりモネ』でのヒロイン、そして映画『護られなかった者たちへ』での日本アカデミー賞最優秀助演女優賞受賞など、日本映像界の最前線を走り続けてきた若手実力派俳優・清原果耶(24)。昨年、俳優デビューから10周年という大きな節目を迎えた彼女が今年挑むのは、わずか3人のキャストで人間の業をあぶり出す舞台『レディエント・バーミン Radiant Vermin』だ。
 数々の名作でヒロインを生き、クリエイターからも信頼されつつも、自他の感情を繊細にとらえてきた彼女が芝居に懸ける思いとは。24歳の清原果耶が語る、デビューから現在までの大切な出会い、そして人生の「THE CHANGE」に迫る。【第3回/全4回】

清原果耶 撮影/冨田望 ヘアメイク/窪田健吾(aiutare) スタイリスト/井阪恵(dynamic)

 2024年、清原は俳優デビューから10周年という節目を迎えた。10年前、NHK連続テレビ小説『あさが来た』で、幕末の奉公人のふゆ役といういきなりのレギュラーキャストで鮮烈なデビュー。その後も『おかえりモネ』(2021年)では19歳で朝ドラヒロインを堂々と演じ切るなど、10代にしてスター俳優としての確固たる地位を築いたかに見えたが、その歩みを本人は「濃厚な10年でした。苦しいこともあって、ご縁に恵まれて、出会いの度に変わって来られました」と静かに振り返る。

――13歳で『あさが来た』という大舞台でデビューを飾り、周囲からは華々しいスタートに見えたかと思いますが、ご自身の中では当時の自分をどのように捉えて、どう向き合っていたのでしょうか。

「お仕事を始めたての頃は、必要以上に緊張してしまったり、とにかく自分に自信が持てなかったり……。周囲の方に褒めていただいても、心の中で“いやいや、私なんてそんなことないです”と、過剰に卑下してしまっていました。だから我ながら、本当に面倒くさい人間だなって思っていましたね(笑)」