「生きる価値を見出すことができるようになりました」諦めかけていたとき……自身に起きたTHE CHANGE
──映画で賞を受賞される前後では、価値観などは変わりましたか?
「完全に変わりましたね。それまでずっと、映画を撮りながら広告の仕事もしていたのですが、CM監督としては全然売れていないというか……。職業として監督の仕事をしているだけだったのですが、『みなに幸あれ』で自分の色を出して評価されたことで、アイデンティティが確立されたっていうのでしょうか、自分の価値を見出すことができるようになりました」
──下津監督の作品がどういうものかを、周りから認識されたことが大きかった?
「そうですね。自分の個性を出した作品が評価をいただけたということが、大きな自信につながりました。その頃、“東京は大変だから、もう地元の福岡に帰ろうかな。帰った方が幸せなのかな”って、一瞬、考えていた時期もありました。でも、映画監督デビューできたことで、確実に人生が変わりました」