「劇場という空間が好きなんです」「観客席の反応がダイレクトに伝わってくる」

 彩輝さんにとっての人生の転機=CHANGEも、宝塚の門を叩いたことだという。

「私にとっての転機は、やはり宝塚音楽学校に入学したことです。自分でも想像していなかった人生の最大の出来事だったと思います。親元から離れ、寮生活が始まって人生が大きく変わりました。今でも時々、宝塚にいたことが信じられないなと思う時があります。それくらい本当にありがたい経験をさせていただいたと思っています」

 その宝塚を退団した2005年以降も、舞台に立ち続けている彩輝さん。その理由と、舞台に立つ上で大事にしていることを尋ねると、即座に答えが返ってきた。

「劇場という空間が好きなんです。劇場にはお客様がいて、一緒に過ごす時間がある……。本当にお客様の熱気一つ一つが伝わってきますし、観客席の反応がダイレクトに伝わってくるのも幸せな空間だと感じています。
 大事にしているのは、ものの考え方や人生観ですね。人間が役を演じる以上、作品にはその人自身が表れてくる。どんな役を演じていても、その人の中身はにじみ出ると思うんです。だからこそ日常を丁寧に生きて、人とのつながりを大切にする。そういう意味で、いつも素直でありたいです」

 そんな彩輝さんは6月17日から、G3ユニットの舞台『三人の父親』に出演予定。今作にも、舞台への熱い思いがにじんでいる。

「今回のお芝居は、日常の中に突拍子もない事実が判明してくるような内容なんです。じわっと温かく心に染みる内容で、シリアスなのについクスって笑ってしまうようなコメディです。劇中で、歌うことになっていますし、自分自身でも楽しみにしています」

 常に新しいことに挑戦し続けている彩輝さん。これからもCHANGEは止まらないはずだ。

彩輝なお 撮影/松島豊