「このミステリーがすごい!」第1位をはじめ、さまざまな文学賞を受賞し、累計発行部数60万部を突破した、作家・米澤穂信のベストセラー小説『黒牢城(こくろうじょう)』(6月19日公開)の映画化でメガホンを取るのは、海外でも評価が高い監督・黒沢清。主演は、上品な色気を纏う俳優・本木雅弘。初タッグとなるふたりのTHE CHANGEとは—!?【第2回/全3回】
映画『黒牢城』で初タッグを組んだ、巨匠・黒沢清監督と、俳優・本木雅弘。ふたりが出会うまでに訪れた、それぞれの転機……THE CHANGEについて聞いてみた。
本木雅弘(以下、本木)「私は80年代にグループ歌手として、7年くらい活動し、そのあと役者に専念したという経緯がありまして……」
──シブがき隊ですね。もちろん、存じ上げています。
本木「ひとりになって、初めて出演したのが、五社英雄監督の『226』という、二・二六事件をテーマにした作品でした。まだ、役者としても人間としても未熟で……今でもそうですが……裸一貫で飛び込んでいく、みたいな気持ちで撮影に臨んだことを覚えています」