本木雅弘さんと菅田将暉さんのやりとり「非常にスリリングで面白かった」
──黒沢監督は、地面が土のスタジオへ思い入れやこだわりはございますか?
黒沢清(以下、黒沢)「いや、特にないんですけど、久しぶりではありましたね。昔はどこのスタジオも土だったんですよ。ぼくが助監督時代は土が当たり前。監督としては、スタジオで撮るような作品はあまり手がけてこなかったので、いつの間にかコンクリートになっていることに驚きました。だから今回、懐かしかったですね。僕が知っている映画スタジオはこれだよな、と」
本木「『226』では、スタジオの近くに住んでいらっしゃるエキストラの方々がたくさん参加されていました。わたしは往年の時代劇スターである市川雷蔵さんを非常に尊敬しているのですが、サトコさんという名物エキストラの女性が『雷蔵さんが、ここでこんなふうにしてはった』とか『雷蔵さんにお饅頭をごちそうした』みたいなお話しをしてくださって、憧れの雷蔵さんもこのスタジオで撮影されたのだと興奮しましたね」
──本作は、本木さんと菅田さんの丁々発止のやりとりも見どころのひとつですが、監督はどんなふうに感じられましたか?
黒沢「おふたりとも、本当にうまい俳優さんなので、見応えがありましたね。セリフが多くて大変だった、と本木さんがさきほどおっしゃいましたが、どんどん2人の関係性が変わっていくのがわかるんですね。『あ、今は官兵衛が優位だ』『お、形勢逆転したぞ』と、非常にスリリングで面白かったです」
──本木さんが、菅田さんとのシーンで印象に残っていることを教えてください。
本木「地下牢のシーンは、ギュッと凝縮して1週間くらいで撮影したんですね。個人的には、できれば、2週間はほしかったというのが、正直なところです(笑)でも、菅田さんの動物的な勘の良さに煽られながら乗り切りました」
▪︎作品情報
映画『黒牢城』
6月19日(金)全国公開中
原作:米澤穂信『黒牢城』(角川文庫/KADOKAWA刊)
監督:黒沢清
出演:本木雅弘、菅田将暉、吉高由里子、青木崇高、宮舘涼太、柄本佑、ユースケ・サンタマリア、吉原光夫、坂東龍汰、近藤芳正、矢柴俊博、木原勝利、河内大和、吉岡睦雄、上川周作、前田旺志郎、坂東新悟
荒川良々、渋川清彦、渡辺いっけい/オダギリジョー
配給:松竹
コピーライト:©米澤穂信/KADOKAWA ©2026映画「黒牢城」製作委員会
公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/kokurojo-movie/https://movies.shochiku.co.jp/kokurojo-movie/
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