結び:私たちへ遺された魔法の言葉「ルンルン」
インタビューの最後、美輪さんは「少しでも世間を明るくする方法」として、著書でも紹介しているある言葉を私たちに教えてくれました。それは、少し意外で、とても愛らしい言葉でした。
「感情的に怒鳴ってしまいそうなとき、怒りや悲しみなどマイナスの感情に支配されそうになったとき、せめて普段の会話の中だけでも気持ちが前向きになる魔法の言葉はないものか、いろいろと探してみました。そして見つけたのが『ルンルン』です」
一見、深刻な人生の悩みに対して軽すぎるように思える言葉ですが、美輪さんはこれこそが「理性を取り戻す手助けをしてくれる魔法」なのだと言います。「自分で一日の時間割を決めてメリハリのある健康的な生活を送ること」を勧め、質の良い音楽や芸術に触れることを説いた美輪さん。
「大切なのは、目に見えるものに惑わされず、その人の心や魂を見ることです」
美輪明宏さんが遺してくれた数々の言葉は、混迷を極める現代社会を私たちが「上品に、そして力強く」生き抜くための灯台です。
美輪さん、これまでのたくさんの愛をありがとうございました。 どうか、そちらの世界でも三島由紀夫さんや懐かしい方々と再会し、美しく華やかな時間を過ごされますように。
心からの感謝を込めて、ごきげんよう。