演じた美帆と重なる「親に対して素直になれないところ」

──美帆はご自身から見て、どのようなキャラクターだと捉えましたか?

「不器用な子だなと思いました。一生懸命強がるんですけど、本当は自分の弱いところを見せたくないだけ。自分が悩んでいる人間関係に対しても、もっと上手くやれるはずだし、解決方法も分かっているのに、それができない弱さがある。だから、その弱さを隠すための鎧として強がったり、イライラして他人に当たっちゃったりする子なんだなと」

──ご自身と重なる部分や、共感する部分はありますか?

「私も普段、もちろん表には出さないようにしていますが、心の内では『ここで感情を出したら自分が損をするだろうな』と我慢して、結果的に一人でイライラしちゃうことはあります(笑)。あと、美帆は親に対して素直になれないところがあるんですが、そこは私にも似たところがあって。親の前だとどうしてもカッコつけちゃうんですよね。実家に帰った時に仕事のことを聞かれても、『いやぁ、別に。上手くやってるよ』なんて強がっちゃう。心配させたくないという思いからなんですが、そういうところは美帆と近いかもしれません」

 死神・サクマを演じたのは、今年1月にデビューした新進気鋭の5人組ボーイズグループ「STARGLOW」のメンバー・日穏(KANON)。スクリーンから伝わってくるクールな立ち姿からは、まさしく“死神”という印象が漂う。

「撮影時、日穏君はまだ19歳だったんですが、達観しているというか、とても10代とは思えない落ち着きがありました。私だったら『う~ん』と一瞬悩んでしまうようないまおか監督の無茶な演出も、日穏君は『あ、分かりました』とスッとやってのけるんです。ご本人の心の中には迷いがあったのかもしれませんが、とにかくやってみるという潔さがありました。私とは10歳くらい年齢が離れているんですが、現場では全くそんな風に感じませんでしたね。彼を見ていたら、私ももっと頑張らなきゃと刺激をもらいました」

桜井日奈子 撮影/有坂政晴 ヘアメイク/Hitomi(Chrysanthemum) スタイリスト/有咲

▪︎作品情報
映画『死神バーバー』
6月26日(金)公開中

桜井日奈子 日穏
岡部 大 平井亜門 猪塚健太
工藤 遥 宇野祥平 / 美保 純

監督:いまおかしんじ|原案:梅木陽一|脚本:谷口恒平
主題歌:Furui Riho「太陽になれたら」(LOA MUSIC / PONY CANYON)
©︎『死神バーバー』製作委員会