誰もが知る激動の政治家時代を経て、現在は弁護士として新たなキャリアを歩む山尾志桜里さん。幾度ものバッシング報道やSNSでの炎上に晒されながらも、決して折れることなくしなやかに立ち上がり続ける彼女の「強さの底」には何があるのだろうか。山尾さんのTHE CHANGEに迫った。【第1回/全3回】

山尾志桜里 撮影/松島豊

──東大法学部を卒業後、検事から国会議員に転身という華麗な経歴ですが、そもそもなぜ検事になろうと思ったのですか?

山尾志桜里(以下同):実は私、社会人デビューは検察官ではなく、ミュージカル『アニー』なんですよね。小6、中1で初代アニー役を務めて、その前のオーディションやリハーサルを含めると、3年間アニーに没頭していた。
 その舞台を終えたら、なんだか「自分の人生のハイライトは終わってしまった」というような感覚に囚われて、中2くらいから長い休眠期間に入ってしまったんですよ。アニー以上に心を燃やす目標が見つからなかった。悶々として、長いトンネルに潜り込んでしまったような気持ちでした。そんな中で、あれは高校生の時だったかな、偶然訪れた法廷傍聴が新たな人生の目標を与えてくれたんです。
 被害者に代わって堂々と訴える検事の姿がすごくかっこよく見えた。その人の「声」になってあげる仕事。それを見た瞬間、「これが私の次の目標だ」と直感しました。トンネルから抜けた感覚があった。それで東大法学部を受験したんです。