子役時代の『アニー』の一節が今も胸に生きる
──他人を変えることはできないが、受け止め方を変えることはできる。そのスタンスは、バッシングやSNSとの向き合い方だけでなく、パートナーシップや友人関係にも共通していそうです。
「SNSとの向き合い方も、人間同士の付き合いも、コアな部分は変わらないような気がします。過度な期待はしないで、予想外に嬉しいことがあったらすごく感謝するというか。ただ、私自身は相手によってどんどん変わっていくタイプ。興味がなかったコンサートに連れて行かれたらハマってしまって、それが自分の人生のアイテムに新たに加わっていく。親しい人との関係は、そうやって自分の人生のアイテムを増やしていく豊かな作業だと思っています」
──弁護士として活動しながら、慶応大学の大学院で国際政治を修了し、今は博士課程で学んでいる。頭が休まる暇がなさそうですが、どうやってリフレッシュするんですか。
「美術館やコンサートに行ったり、山手線をぐるっと歩いたり……。意外とソロ活動が好きなんです。悩んでいる時間があったら、体を動かした方がいい。SNSも朝のルーティンのひとつくらいの感覚で付き合っています。
自分の人生の主役は自分。人生の通信簿は死ぬ時、自分にしかつけられません。他人の評価や勲章、お金なんて、あの世には持っていけない。体ひとつで死んでいく時に、「生きててよかった、頑張ったな」と自分が納得できるかどうかだけなんです。もし今、世間のノイズに巻き込まれたり、プライベートに土足で踏み込まれて苦しんでいる人がいるのなら、『なるほど、そういう考え方もあるのね。ありがとう』と受け流して、自分の人生に集中して欲しいと思います。
私の事情をあなたは知らないし、あなたの事情も私は知らない。だからこそ、他人の評価という呪縛から自分を解放し、本当に手の届く親しい人たちとの時間に集中して欲しいですね。変化を恐れる必要もない。チャレンジし続けて何度も変化と挫折を味わったからこそ、変わらず残るものが分かります。
それは私の場合、声を上げられない人の代弁者になるということだった。アニーの一節に『恐れなければいけないのは、恐れそのもの』という言葉があります。変化を恐れず、どんどん変わっていきたい。これまでの経験と法の力を糧に、社会に新たな変化を生み出していきたいですね」