「こんなに大変なんだ」観る側から作る側へ。ドラマの世界に飛び込んで感じたシンプルな驚き

 帰国後は、国際基督教大学(ICU)に編入。第30回MEN’S NON-NO専属モデルオーディションでグランプリを受賞し、モデルとしての活動をスタート。2017年にドラマ『コウノドリ』(TBS)の研修医・赤西吾郎役を務め、翌2018年にはドラマ『R134/湘南の約束』(BSプレミアム)で初主演、『BOAT』で初舞台にして初主演と、順風満帆の俳優人生のスタート切った。

「それまでは観て楽しむだけだったエンターテインメント作品に、作る側の一員として参加して、驚くことがたくさんありました」

 たとえば、どんなことだろう————?

「まず、こんなに大変なんだという、シンプルな驚きです。1つの作品を作る……それはドラマ、映画、舞台、コマーシャルを問わず、たくさんの人がそれぞれの立場で関わり、力を発揮し、時間をかけて作り上げるものだということに、恥ずかしながら考えが至っていなかったんです」

 たとえばドラマの、わずか数分のシーンに何時間もかかっているなんて、視聴者としては想像することもない。

「ひとりひとりの思いが集結した結果出来上がったものが、みなさんに届いているのだということを知って、ますます俳優という仕事にやりがいを感じました」

宮沢氷魚 撮影/有坂政晴