「不倫は良いことではない。でも…」難役を通して見えた、誰が悪いわけでもない感情の揺れ
つまりは、共感することは出来ないが理解は出来る──ということ。
「ほんとに誰が悪いっていうのが正直見る人によって変わるんだなぁって感覚です。タキが全部悪いわけでもないし、レイが悪いわけでもない。でも、そういう原因を作った旦那であるカズが悪いわけでもないし、レイの妻のミワコが悪いわけでもないし。そういう意味ではみんなが悪い……という言い方は的確ではないかもしれなくて、これは難しいなって思います。ひとつの感情だけじゃ語れないというか。
それぞれの気持ちがあるから”不倫“の作品って難しいんだなって思いました。ただ、この悩みにぶち当たる人って、世の中には絶対いると思うんです。いざ、ほんとに不倫まで行くのかといったら、それはしない人が多いと思うんですけど、でも、やっぱりこういうことが原因のひとつで離婚する人もいる。それはその人の人生においてとっても大きなことで、そういう悩みなどを抱えている人は現実にもいると思うので、絶対見てもらえたら何かしらに共感できる部分はあると思います。
なんか不倫の話ばっかりになっちゃったけど、グルメも大事なテーマなので見てくださった方がおなかを空かせて、ごはんを食べてくれたらいいなって」
早見さんにとって、今回のドラマはまさしく“新境地”となった。 そんな早見さんだが、アイドルグループ『ももいろクローバー』の一員であったことは周知のこと。『ももクロ』ではサブリーダーとしてのポジションだったが、2011年4月に同グループを卒業した。
「アイドルである自分も楽しかったし、すごくみんなに応援してもらって、近くで熱を感じられるから幸せではあったけど、このまま一生アイドルをやっていくのは無理だなぁって思ったんです。その同じタイミングで少しずつお芝居の仕事もさせてもらっていて、『こっちもやりたい』という気持ちになったんです。その時その時で自分が欲しいモノを手に入れたいみたいなところがありました」
──そのときに俳優として生きる覚悟は……?
「それは正直できてなかったです。けど、やってみたいなって素直に思えたから、自分の気持ちに素直に従っただけ。いろんな人に迷惑を掛けてしまって、そういった意味では大きなことだったかもしれないけど」
──未練はなかった?
「まったくなかったですね。というか未練があったら辞めてないと思います。最初から」
──お話を聞いてると“やり切るタイプ”ですよね。
「そうですね。マネージャーとか演出をして下さった方に『当時の最大のファンの数ぐらいの署名を集めて辞めないでって言われたら辞めない?』って訊かれて、辞めますって答えたんですよ(笑)。その時点で腹をくくっていたんですよ。『そんなこと言われたって、私の気持ちは変わらない。ごめんね。みんなには申し訳ないけど辞めます』って言ったら、そう言うと思ったってわかってくれて。それで、頑張ってねってお互い良い方向に向かえたんです」