人生の“答え合わせ”をしたかった
自分の中で積もりに積もった想いが涙に変わっているんだから、恥ずかしいことじゃない。むしろ自信の表れです。だから、包み隠さず、恥ずかしいという殻を脱ぎ捨てたい。
そう思っているうちに、「皆さん、照英ってこんな人間なんですよ」と、ありのままをさらけ出せるようになっていったんです。
その自分をさらけ出すことの集大成が、このたび出版させてもらったエッセイ『Family First 子どもに泣かれた戦隊ヒーローがたどり着いた「家族」と「育児」のかたち』(双葉社)です。
私も50代になって、半世紀を生きてきました。そこで、これから先は何をしようかと考えた結果、まずは自分の歩みを整理しようと動き出した。それが、出版のきっかけです。
振り返ってみると、妻と3人の子どもたちと、愛犬、という家族を作って、その家族を食べさせていくために必死で働いてきて、自分のやりたいこともだいたいやり遂げてきた。だから、その歩みを本に書き出して多くの人に読んでもらうことで、ある意味、人生の“答え合わせ”をしたかったんです。
今までに女性が書いた「子育てエッセイ本」はたくさんありますけど、父親側が書いたものはそんなに多くないと思います。それはなぜかと考えると、「育児は母親の仕事、父親は外で働く」という考えが主流の時代では、「子どもを育てるお父さん論」を残しておく必要性がなかったからなんじゃないかなと思うんです。
しかし、そんなライフスタイルは決められた話ではありませんし、そもそも「なぜ父親が子育てに参加しないといけないんだ」といぶかる時代ではもうありません。すでに欧米では、父親が育児に全力で参加するのが当たり前になっているというのは、私も育児を勉強するうえで見聞きしました。