“イクメン”という言葉自体が死語になりかけている

 実際に私も子育てのために俳優業からシフトチェンジをして、“イクメン”として活動させていただいてきましたが、その間に、今ではもう“イクメン”という言葉自体が死語になりかけるくらいに、男性の子育て参加が恥ずかしいことではない時代になっています。

 このエッセイが、そういった時代の変遷の総まとめとして、そして男女共に働いて育児をするこの時代のバイブルになってくれたら嬉しいです。夫婦の形だとか、子育てなんて当事者は正解か否かわかりません。だから、子育てについて“正しい”“正しくない”と分けるのではなく、“これで良かったんだ”と思ってくれるような、そんな本を届けたい。読んでくれた皆さんが正解かどうかを見定めてほしかったですし、結果として、読者の皆さんの中でプラスにしてくれたらいいなと感じたんです。私の歩んできた道を本という形に残せたことが幸せですし、多くの人に読んでほしいと願っています。

 そういった想いを込めて書いたエッセイですが、家族にはどんな本に仕上がったのか、経過も含めて一切伝えていません(笑)。内容を書くにあたって子どもたちには、私がどんな父親だったかなどは聞いたりはしたんですけど、それをどう書いたかは教えていないんです。その分、最大限に注意は払っていますけどね。

 自分自身のことを赤裸々に伝えるのはいいんですけど、家族がこの本を読んで何を思うのか……。ちょっと怖くなる気持ちも半分ありますが、とても楽しみですよね(笑)。

照英(しょうえい)
1974年生まれ、埼玉県出身。元陸上競技・やり投の選手で、1996年の全日本学生選手権とひろしま国体のやり投で準優勝の経歴を持つ。自己ベストは73m90。大学卒業後、恵まれた体躯を生かし、モデルとして活動。1997年に単身渡米するなどの経験を活かし、数々のコレクションに出演を果たす。1998年、スーパー戦隊シリーズ『星獣戦隊ギンガマン』(テレビ朝日系)で俳優デビュー。2002年から約5年間、『水戸黄門』(TBS系)に風の鬼若役で出演。その後は俳優・タレント活動だけでなく、司会・デザイナーなど活動の場を広げる。私生活では2005年に結婚。2007年に第1子(長男)、2010年に第2子(長女)、2016年に第3子(次女)が誕生。3児の父としての経験を幅広く伝える活動も行っている。