2026年夏の甲子園大会で、ひときわ注目を集めた仙台育英高校(宮城)の学生コーチ兼マネージャー・星よつはさん。同校の硬式野球部が創部されて以来、90年超の歴史において初の女子部員となり、春夏通算45回の甲子園出場を誇る強豪校を支え続けてきた。彼女はいかにして野球と出会い、女子部員として駆け抜けた2年半の中で、どのような「CHANGE」を経験したのか。第2回は、名将・須江航監督から課された「4つの厳しい入部条件」と、SNS禁止という野球漬けの日々をどう乗り越えたのか、その奮闘の軌跡に迫る。【第2回/全5回】
星さんは裏方として甲子園に出場することを夢見て、仙台育英高校の付属中学である秀光中学校野球部でマネージャーとして活動する。その後に高校の野球部に入部するのだが、これは簡単な話ではなかった。
「入部する前に、仙台育英野球部の須江航先生とは何度か話をしていて。『お手伝いをするだけのマネージャーはいらない』『雑務をするだけの存在ではなく、チームの勝利に直結する存在であってほしい』と何度か言われました。そういった要望もあって、マネージャーだけではなく学生コーチの役割も担う部員という形で入部したんです」(星よつはさん、以下同)
入部の際には須江監督から、“ノックを打てること”“パソコンでデータ分析をできること”“幅広い年齢層の方々とコミュニケーションがとれること”“学力を維持すること”などの条件を課されたという。
15歳の少女には重い課題にも思えるが、一体どのようにクリアしていったのだろうか。