「新しい発見がありすぎました」海外で見つけた大切なもの

──そうした出会いに刺激を受け、新たな発見はありましたか?

「はい。自分が何者でもない海外に、息抜きのつもりで行ったのに、新しい発見がありすぎました。“もっとマイペースでいいんだ”と。これまでの生活が、どれだけ余裕がなくて、身を削って仕事をしていたかが、客観視できるようになりました」

広瀬アリス 撮影/冨田望

──普段の生活の中で、気持ちの切り替えになっていることはありますか?

「本を読んだり、台本を読んだりします。逆に気が楽なんです。煮詰まったら、別の作品の準備稿を読んだり、全然違う本やマンガを読んだり。生活の中で、“味変”じゃないですけど、全然違うことをするようにしています。本当に忙しいと、セリフを忘れる夢とか、寝坊する夢、遅刻する夢、現場で大ゲンカする夢とかを見るんです(笑)」

──それは……。直接的に追い込まれていることが出ちゃってますね(苦笑)。

「そうなんです。活字に追われる夢を見ることもあって。それは本当に、忙しさがいきすぎているサイン。だけど、やっとこの年齢になって、自分自身のペースというか、付き合い方がうまくなってきたかなと思います」