「良い作品」とは、台本を読んでワクワクと胸が踊る作品
もうね、体力は落ちる一方ですよ。だから、維持するためにできるだけ運動はしないようにしています。犬の散歩とか、自転車に乗るくらい。ジムで鍛えたりなんかしたら、体を壊しちゃいます。ぼくの場合。ここまできたら、思う存分、年を取ってやろうじゃないか、という気持ちがあるんですよ。なにしろ精神年齢が低いので、『名探偵コナン』の逆をいって「見た目はジジイ、頭脳は子ども!」みたいな(笑)。
できることなら、この先も必要とされる役者でいられたら嬉しいな、と思っています。そして、年に1本くらいは、良い作品に出合いたい。ぼくが考える「良い作品」とは、台本を読んでワクワクと胸が踊る作品です。そういった意味では、“忠吾”をやっていた28年間も、“彦十”としての今回のシリーズも、『鬼平犯科帳』にはずっと、ワクワクしっぱなし。台本を開くのが楽しみで仕方がありません。池波先生の原作が素晴らしいのは言うまでもなく、役者さんも、スタッフさんもみんないい。
こんなに良い作品に出合えたことに感謝しつつ、次の『鬼平』の台本が届く日が来ることを楽しみにしています。
当時のぼくは本当にポンコツ俳優で(笑)。でも、そんなぼくだからこそ出る面白みみたいなものを生かしてくださった監督さん、スタッフさんには本当に感謝しています。
尾美としのり(おみ・としのり)
1965年12月7日生まれ、東京都出身。幼少期より児童劇団に所属して、芸能活動を開始。1978年に映画『火の鳥』に出演。大林宣彦監督の『転校生』(82年)で主演を務め、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。『鬼平犯科帳』『あまちゃん』など、映画、ドラマを中心に幅広く活躍している。最新作『本所の銕』より松本幸四郎主演『鬼平犯科帳』シリーズに密偵・相模の彦十役で出演。
市川染五郎主演 池波正太郎原作 第8弾『鬼平犯科帳本所の銕』
【時代劇専門チャンネル】10月10日(土)ひる1時/よる7時ほか独占初放送
【時代劇専門チャンネルNET】10月10日(土)ひる1時独占配信スタート
出演:市川染五郎 尾美としのり 駒木根葵汰 松本幸四郎
第9弾『鬼平犯科帳 密告』
今冬放送・配信予定