おバカキャラから一転、30代での高校入学→大学進学

──「ヘキサゴン」時代は珍回答でも愛されていましたが、勉学への興味は?

「興味はあったんですが、学校に資料請求してそれをもらったら満足してしまうタイプでした(笑)。インテリアコーディネーターとかカラーセラピストとか……ちょっと調べてみて“難しそうだな”って感じたらすぐあきらめてしまうような。子どもっていう、一緒に学ぶ存在がいたから一念発起できたのかもしれません」

 2022年の春に通信制課程で高校を卒業すると、今度は日本経済大学に入学して4年で卒業。さらに並行して、KAWACHI BASE-龍栄荘-の経営にも乗り出した。旅館のリノベーションのために投資した額は1億5000万円。ほんの数年前まで高卒資格もなかったスザンヌさんの華麗な転身は、家族と地元の人々のおかげでもあった。

「子どもが大きくなるまでは、子育てにかなりエネルギーを注いでいました。成長する息子と二人三脚で歩んできたなという思いがありますが、今年で中学生です。子どもも友達付き合いが増えてきたり、将来を考えるようになってきて。親が子どもに全振りしていると、子どもにもプレッシャーになるんだから親の側もまた自分の人生を歩んでいかないと、と思い始めました。育児に注いできた分の情熱をそのまま経営に向けられたんだと思います」

──ビジネスの世界に飛び込むハードルは感じなかったのですか。

「最初は私も何も分からなくて、“粗利って?”“純利益ってどう計算するんですか?”というレベルからのスタートでした(笑)。でも分からないことを恥ずかしがらずに、先輩経営者の方たちに『教えてください!』って聞きに行きました。皆さん親切に教えてくださって、実践しながら少しずつ覚えていって。
 旅館も最初は物件を買ってみただけで経営するつもりはなかったんですが、成り行きでやることになりまして(笑)。まだ3期目ですが、人に助けられながらできているし、経営で知らないことを知っていくのも楽しいですね」

 そんな彼女だが、人生一番の“CHANGE”は「子どもが生まれたこと」と即答してくれた。子育てがきっかけで学業、経営と新しい目標を見つけられただけに重い言葉だ。