ホームパーティの定番の料理は「包んで蒸すだけ!」 『池上彰のニュースそうだったのか!!』MCの“もてなしの哲学”!

 外食のイメージが強い宇賀さんだが、実はプライベートでは自宅での時間を大切にし、ホームパーティを開くことも多いという。そこで振る舞う「得意料理」について聞くと、意外なメニューが飛び出した。

「私が好きでよく作るのは『シューマイ』なんです。全然大変じゃないんですよ。

 本当にひき肉とタマネギだけで、餃子の皮でもシュウマイの皮でもいいんですけど、ポンポンポンって包んで入れて蒸すだけ。それなのに、みんなすごく大げさに喜んでくれるんです(笑)。

 家だと気兼ねなく大声でしゃべれるし、毎週末のようにホームパーティしてますね」

 気取った料理ではなく、豪快に蒸し上げる手作りのシューマイ。そこには、ゲストに気を遣わせず、仲間と心からリラックスした時間を共有したいという、彼女らしい「もてなしの哲学」が詰まっている。

 世界中の星付きレストランから路地裏の屋台までを知り尽くした彼女が行き着いた、一番おいしい時間の過ごし方なのかもしれない。

宇賀なつみ 撮影/河村正和

 今でこそ自由を謳歌し、周囲を明るく巻き込むポジティブな印象が強い宇賀さんだが、現在のマインドは生まれつきのものではなく、実は小学生の頃からの地道な「自己改革」の賜物なのだという。

「小学校5年生ぐらいのときに、精神科医の海原純子さんが書かれた『ポジティブ思考が女を変える』 (KKベストセラーズ)という本を読んだんです。

 小学生には難しい内容だったんですけど、『楽しいことを後回しにしない』とか『ひとりを楽しめる人が、みんなとも楽しめる』とか、明日から生かせるヒントがたくさんあって。それにすごく生かされたというか、物事をポジティブに捉えられるようになったんです」

 その中に、ある具体的なエピソードがあったという。

「たとえば、白衣のポケットに入れていたお気に入りの口紅をうっかりトイレの便器に落としてしまったという話があって。グチグチ言っても意味がないから、『あ、もうこの色は私に似合わなかったんだわ。しょうがない』と発想を切り替える、ということが書いてあって。

 私、これを小学生のときからちょっとずつ実践していたんです。自分で自分の性格を改革して、15歳ぐらいまでには、なりたい性格にある程度調整できたなという感覚がありました」

 他人の価値観に振り回されず、自分の機嫌は自分で取る。そのブレない軸があるからこそ、彼女は過酷な環境や世間のノイズにさらされても、自分の足で立ち続けることができる。

 年齢を重ねるにつれて、その「引き算」の思考は、美容やファッションへの向き合い方にも顕著に表れるようになった。

「スキンケアはしっかりするんですけど、メイクは本当にしなくなくなりましたね。今考えてみると、20代の頃のほうがしっかりファンデーションを塗っていたなと。

 今はもう仕事以外でファンデを塗らなくなりました。靴もフラットシューズばかり履いているので、日本でも食事の後、1時間くらい歩いて帰ることがあります」

「どうせなら、好きなことをやって恥をかこう」。ヨルダンの死海で重力を感じた際に綴られたその言葉通り、彼女は物理的にも精神的にも、余分な鎧を脱ぎ捨てて身軽になっている。

 人の目を気にして着飾るのではなく、自分が心地よく、どこへでも歩いていけるスタイルを選ぶ。その潔さが、彼女の飾らない美しさを引き立てている。

 次回は、愛車のハンドルを握り続ける「リアルガンダム」な理由と、彼女の人生観に大きな影響を与えたプライベートの転機―――前向きな「卒業」エピソードについて語る。

■書籍情報
『おもうがたび』
著者: 宇賀なつみ
発行所:株式会社 幻冬舎
発売日:2026年9月16日
定価:1,980円(本体1,800円+税)
内容:コロナ禍明けの3年間で国外27か所、国内13か所を巡った記録を綴る旅エッセイ第2弾。インドからカナダ、ルワンダまで、地球を舞台に自分と向き合った40篇に加え、撮り下ろしの「旅グラビア」も収録。人生の後半戦を面白く生きるヒントが詰まった一冊。