「彼は“役者になりたいんです”ってハッキリ口にしていた」当時の思い出をまぶしそうに語った

 その中島歩は、テレビのトーク番組(人生最高レストラン)で当時のことを「彼はそんなつもりなくて“俺は俳優はいいや”とか言ってたんですけど、あっという間に彼が売れてっちゃって“お~い!”みたいな。興味ない言うてたやろ~みたいな」と、笑いを交え、振り返っている。

「あの頃、私は俳優になるつもりは全然なかったですからね(笑)。でも彼は“役者になりたいんです”ってハッキリ口にしていたし、努力していたのを間近で見ていたから、いまの活躍が本当に嬉しいです」

東出昌大 撮影/冨田望

 俳優になるつもりがなかった東出は、映画『桐島、部活やめるってよ』(2012)で俳優デビューし、第67回毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞と、第36回日本アカデミー賞新人俳優賞優秀賞を受賞。翌年は『あまちゃん』『ごちそうさん』と朝ドラ2作に連続出演し、一気にスター俳優の階段を駆け上がった。

 東出昌大が考える、俳優・東出昌大の魅力は、どこにあるのだろう?

「素直なところでしょうか。台本に描かれていることをお客さまに伝えたい、という素直な思いとか、セリフを自分の言葉として素直に口にしたいというところかな、と思います。“人からこんなふうに見られたい”とか、余計なことを考えると、自分の枠から出られないんですけど、難しい台本や、心から惚(ほ)れ込む台本をちょうだいできたときは、素直に取りかかれる。本当に愚直なんですよ、私。“愚”なので、真っ直ぐに進むしかない。強いて言うならば、俳優・東出昌大が持っている、唯一の武器かなとは思います」