「エアあやや」が生まれたきっかけ
上京して4年ぐらいたった頃に、世田谷の三軒茶屋にお店を出しました。お客さんが7人ぐらいしか入らない小さなバーで、名前は『ANGEL NEST』。最初の4か月くらいはお客さんが来てくれなかった。家賃を払わなきゃいけないから質屋にも行きました。大阪での華やかな時代があったから、ヘンなプライドだけはあったんです。今みたいにペラペラしゃべることもなく、ごく普通な感じのお店にしたかったんです。そのとき、やっぱりニューハーフのお店にいるときが一番必要とされていたんだなって思って、面白いキャラ、美人キャラ、かわいいキャラというのを全部一人でやったら、それが評判になって、だんだんとお客さんが来てくれるようになりました。
一人で口パクや踊ったりしていたら、ある日まったく声が出なくなったんです。病院に行ったら、手術できないポリープが見つかって。それでもお店をやらなきゃいけないから筆談でやっていたんですけど、お客さんがどんどん減っていって……。ヤバいと思ったときに松浦亜弥さんのライブDVDをよく見聴きしていて、それがきっかけで「エアあやや」が生まれたんです。
お店に来てくれたお客さんの中に藤原紀香さんがいらっしゃって。紀ねえは、私のひとつ上の年だったんで、ほんとの妹みたいにかわいがってくれました。紀ねえの結婚披露宴に呼ばれたときに、エアあややをやらせてもらいました。みんな口ポカーンってしながら「何やコレ!?」って (笑) 。
はるな愛(はるな・あい)
大阪府出身。高校中退後、大阪・心斎橋にあるニューハーフのショーパブ「冗談酒場」に勤務。1995年、性別適合手術を受ける。98年上京。2007年、松浦亜弥の口パクものまね「エアあやや」で大ブレイク。以後テレビ番組などに多数 出演。2008年にはCDデビューを果たし、「ミス・インターナショナルクイーン2009」では世界第1位となる。2021年8月に開催された「東京2020パラリンピック」開会式ではパフォーマーとしてトップバッターを飾り、「EXPO2025大阪・関西万博」ではスペシャルサポーターを務めた。自身の半生を描いたNetflix映画『This is I』が配信中。タレント、歌手活動の他、実業家としても活躍中。また、被災地支援や「子ども食堂」などのボランティアにも力を入れている。
映画『となりのとらんす少女ちゃん』
「自分らしい生き方」を模索する中学生を描く下町人情コメディ。整体師として働くシングルマザー・棚木ケイコ(はるな)の息子で中学2年生のユウタ(髙橋蒼太)の元に、ある日突然ユウカ(中川未悠)と名乗る女性が現れる。ユウカは10年後の未来からやって来たユウタ自身だとユウタに告げるが……。
原作:とら少
脚本・監督:東海林 毅
配給:ミカタ・エンタテインメント
11月7日(土)より新宿K's cinemaほかにて全国順次公開
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