1995年にお笑いコンビ「ガレッジセール」を結成してから30周年を数えるゴリには、2006年にスタートさせた映画監督としての顔もある。こちらも実にキャリア20年目。奥田瑛二を主演に迎えた長編『洗骨』(2019)では、第60回日本映画監督協会新人賞に輝くなど、国内外で高い評価を得てきた。あるときはお笑い芸人、あるときは才能豊かな映画監督。運動神経バツグンでキュートなゴリエちゃんも忘れちゃいけない。さまざまな顔を持つゴリさんのTHE CHANGEとは──。【第3回/全5回】 

照屋年之(ガレッジセール・ゴリ) 撮影/冨田望

 長編監督作3本目となる映画『かなさんどー』が公開中のガレッジセールのゴリこと、照屋年之監督は、これまで数多くのショートショートムービーも手掛けてきた。

『born、bone、墓音。』は、ショートショートフィルムフェスティバル&アジア(※)2017のジャパン部門賞グランプリ、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2017の観客賞を受賞、満島ひかりさんが主演を務めた『演じる女』はショートショートフィルムフェスティバル&アジアのジャパン部門ベストアクターアワードに輝いた。
※ショートショートフィルムフェスティバル&アジア・・・米国アカデミー賞公認・アジア最大級となる日本開催の国際短編映画祭であり、俳優の別所哲也が代表を務める。

──もともと照屋監督の『演じる女』が大好きで。

「僕も大好きです」

──(笑)。個人的に、見ると決めた作品は、前情報をいっさい入れずに見ることにしているので、監督の新作『かなさんどー』も、あらすじも読まずに見始めました。すると「なんとなく知っている感じがあるなと」。

「何かをパクったなと」