舞台の世界に魅了され、作品や芝居と向き合う日々に
「当時の稽古場には芝居のポスターがたくさん貼ってあって、それを眺めながら“オレもこっちの世界で生きたい”と、強く思いました。舞台をやり続けたい。そのためにはどうしたらいいのか? そのことで頭がいっぱいでしたね」
男闘呼組として活動しながら、数多くの演劇のワークショップに参加して、舞台俳優としてのスキルやテクニックを学んだ。
「仕事として舞台に立つには、呼んでいただかないと始まらないわけですよ。だから、1本1本が次の舞台のためのオーディションみたいな気持ちでした。この作品が次のオファーにつながる……ずっとそういう気持ちで舞台に立ち続けています。それはいまも変わりません」

自身がそうやって来たからこそ、舞台『みんな鳥になって』で中島裕翔と共演することが、とてもうれしかったという。
「裕翔のことは、彼が14歳くらいのときから知っています。仕事上の付き合いじゃなくて、なんというか、彼にしてみたら友だちのお父さんみたいな(笑)」