20歳で俳優デビューした吉沢悠。初主演ドラマとなったドラマ『動物のお医者さん』は、放送から20年以上経つが今も根強い人気を誇る。昨年からは、ロングラン公演中の舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』で、3年目キャストのハリーをWキャストで好演。大役を1年間にわたって見事に演じ、俳優としてのキャリアにさらなる厚みを持たせている。そんな吉沢さんのTHE CHANGEとはーー。【第1回/全5回】

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平日の赤坂。写真撮影のために、赤坂駅からTBS赤坂ACTシアターへと続く大階段に吉沢さんが現れた。この日は、少し前に舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』(以下『呪いの子』)の公演を終えたばかり。ベージュのセットアップに白のスニーカーがよく似合っている。吉沢さんが入ることで、ハリー・ポッター仕様に飾られた大階段がさらに映えて見えた。
――昨年7月から演じてきたハリーがまもなく1年を迎えます。こうした経験は初めてだったかと。(吉沢さんがハリーを演じるラスト公演は6月26日)
「そうですね。この舞台はロングラン公演と言われますが、僕の場合は『呪いの子』が始まって3年目のキャストとして、1年間ハリー・ポッターをやらせていただきました。稽古期間を含めたらもっと長い期間です。こうして同じことをずっとやり続けるという経験は初めてでした。最初は演技としての気づきがたくさんありましたが、1年という長期だからこそ、演技以外の面で、改めて感じることもありました」