「次にまた写真集を出す可能性もゼロではない｣筧美和子が語る｢たまった思いをけっこう注いだ｣1兆点の写真集、｢愚痴や悩みはラジオ番組に投稿｣の真実と結婚後｢挑戦したい役｣

「ひとりで抱えようとすると、身動きが取れなくなってしまうと思う」

　筧のブレイクのきっかけのひとつに、恋愛リアリティ番組『テラスハウス』（フジテレビ系／筧出演は２０１３・２０１４）がある。

　番組内で、自身のコンプレックスをさらけだして悩む姿は、多くの視聴者の共感を得た。また、モデルとしての活動や、のちに俳優としてもさまざまなキャラを演じてきた中で、もちろん、つまずいたこともあっただろう。そんなときは、いかにして乗り越えたのだろうか──。

「やっぱり、ひとりで抱えようとすると、なかなか身動きが取れなくなってしまうと思うんですよね。そういうときは周りの頼れる人、ポロっと本音を漏らせる人や自分をさらけ出せる人に、勇気を出して素直に頼っていました。でも、本当に大変なときって、誰にも相談しないで、進んでいっちゃうこともありますよね」

　今年４月に放映されたバラエティ番組『ダウンタウンＤＸ』（日本テレビ系）に出演した際、「愚痴や悩みがあるときは、ラジオ番組に投稿する」と話していた筧。そのことに触れると、大笑いして、

「昔はそういうこともありましたよね。でも、本当に大事なことに関しては、さすがに、そんなことはしなかったですよ。ただ、自分のことを知らない人のほうが話しやすかったりもしますよね。本当に、ちょっとした行動を変えてみるだけでも、その後の……それは２週間後だったり、１か月後だったりするかもしれませんが、状況が変わっていったりすることもあるので。

　だから、何かを変えようといきなり大きく一歩を踏み出すというのではなく、本当にちょっとずつ、ちょっとずつでいいから、気楽な気持ちで臨む……ということが、変化に結びつくのではないかと思いますね」

　歴史的な猛暑に加え、多忙な中、ひと言ひと言、丁寧に言葉を選んで話してくれた筧。その言動からは、とても真摯（しんし）な思いが伝わってきた。そんなところに筧美和子が男女問わず人気の理由があるのだろうと思った。