古谷三敏の孫が参加する大物漫画家たちによる“イージー会”その豪華すぎるメンバーとは？「BARレモン・ハート」店主・古谷陸ד呑む文筆家”山内聖子がお酒を巡る“THE CHANGE”“を語る

だいたい２世の娘、息子さんがマネージャー

　陸さんが参加していた時期のメンバーは、藤子不二雄Ａ、ちばてつや、さいとう・たかを、森田拳次、かざま鋭二、北見けんいち、やまさき十三、永井豪、大島やすいちーーといった錚々たるメンバーが所属していたという。

山内聖子さん（以下、山内）「すごいメンバー……一緒に旅行するとき、まとまるんですか……！？」

陸「全然まとまります（笑）。みなさんアテンド持ちだから、だいたい２世の娘、息子さんがマネージャーとしていらっしゃるので」

山内「すごいなあ、そのときの飲み会の様子、レコーダーで録っていてほしかった（笑）」

陸「いや、くだらない話しかしてないですから（笑）。世間話、業界話、皆さんお年を召しているので病気の話とか……（笑）。北見先生が与論島に別荘をお持ちなので、参加すると飲み放題状態なんですよ。魚用のデカいクーラーボックスに水と氷といろんなお酒がたくさん入っていて、あとは好きに取ってくださいと。ビールーサーバーも置いてありましたね。“ずっと飲めるよ”という感じです」

山内「うらやましい……」

ーー一晩中誰かしら飲んでいるんですね。

陸「そうですね。だからうるさいんです、寝にくいんです（笑）。みんな元気なんです。人数が集まると、日本人らしいんですが途中で抜けられないんですよね。いまもイージー会は継続していて、僕も飲み会には呼んでもらえてます。いまもご存命の先生方のほかに、そうそうたるメンバーもいらっしゃいました」

山内「すごく長い会ですよね」

陸「そうですね。若いゴルフをやる先生を少しずつ呼んでるようですね。交流は変わらずあります」

　結成は平成元年だというイージー会。酒を交えた変わらない交流も尊いが、一方で“ＣＨＡＮＧＥ”を意識するときもある。