オーディション結果は不合格だったはずだが……
行ってみると、オーディションのときのアニメーションとは少しニュアンスが変わった映像を見てほしいと言われ、
「(絵を)“前よりも一生くんっぽくしてみました”と言われて、“え、どういうこと? ぼくがやるってこと?”と混乱していたら、“お願いしたいと思っている”と言っていただいたんです」
それが、95年公開のスタジオジブリ作品『耳をすませば』である。この作品で高橋は“天沢聖司”という少年の声を担当した。
「数年ぶりにお芝居というものをやってみて思ったのは、“お芝居は別の人の人生を生きてみるということだから、自分自身を表に出さなくても済むんじゃないか”ということでした。中学3年生って、自分をどう表現するかということばっかり考えている年ごろでしょう?」