今回の役柄・検視官へのアプローチ
ーー今回の検視官は、どんな調べ方をしましたか?
「ネットや本など目につくものはいろいろ調べて。創造物ですが、映画を観たり、(今作のプロデューサーを務める)新井順子さんのプロデュースドラマ『アンナチュラル』(TBS系)も改めて見直しました。あの作品は法医学者なので、検視官とはちょっとちがうと思いますが」
調べることについて、やむを得ず始めるわけではなく、前向きに進んで学ぶ。内田さん自身は「おもしろいんですよね」と知的好奇心を満たしているのだ。
「興味があっても、普段の生活ではなかなか掘り下げない部分を、“これを演じなきゃいけない”となると、人にどんな仕事なのか説明できるくらいには勉強しなきゃいけなくる。それがむしろ、俳優のおもしろいところだなと思っています」
こうして"検視官”を浴びた内田さんが思う“検視官”とは、「自分の声を届けることができなくなってしまった人の声を、聞きたい、という人がすごく多いんだろうな、と感じた」と話す。
「いろんな方のインタビューを読むと、すごくしんどい仕事でもあるみたいなんです。事故現場に直接行ったりもすると思いますし。そんな中で、その人の最後の声を聞き、ご遺族が少しでも前に進めるように、という思いで検視官に誇りを持っていらっしゃる方が多いんだな、と。きっと私が演じる桐谷千佳もそうなんじゃないのかなと思いました」