「自分の身にふりかかって改めて、“こういうことだったのか”と」退院時に言われた医師のひと言が頭をよぎった
B型肝炎に関わらず、これまでにもさまざまな病気に対していわれのない偏見や不当な扱いが繰り返されてきた歴史がある。石川さんは、病気と闘うだけでなく、そうした社会の無理解とも向き合わなければならなかった。当時の彼女の心情を慮(おもんばか)ると、胸が締め付けられる……。
「正しい知識が得られないことで、いろいろな誤解や偏見が生まれてしまうんですよね。そのとき、ふと、退院するときに “もしかすると、これからいろいろなことを言われたり、つらいと思うような行動をとる人が出てくるかもしれないけど、気にしないでほしい”と、主治医の先生から言われた言葉を思い出しました。そのときは実感がなく、正直よく分からなかったんですが、自分の身にふりかかって改めて、“こういうことだったのか”と」