「態度がガラリと変わって。握手した人は手をぬぐう動作をしたり……」目の当たりにした衝撃的な光景
「医学的に、握手などではうつらないです。ただ、その言葉を聞いたとたん、周りにいた皆さんの態度がガラリと変わって。握手した人は手をぬぐう動作をしたり、これから握手しようと伸ばしていた手を、とっさに隠してしまったりしたんです。
“握手ではうつりませんよ”と言いましたが、蜘蛛の子を散らすようにその場から人が居なくなり……。それを目の当たりにし、“この光景はいったい何なんだろう”ととまどいましたし、やっぱり悲しかったですね」
誤った知識のもと、たまたまファンと遭遇した街中で、心ない言葉に深く傷ついた石川ひとみさん。しかし、これは単なる序章に過ぎなかったという。
「主治医と相談して、体力の回復も目的に、週1、2回のペースでスイミングスクールに通うことになりました。それまでまったく泳げなかった私からすれば、すごい挑戦だったんですよ(笑)。
私は初心者クラス、その横では幼児クラスでお子さんたちも泳いでいたのですが、保護者の方々が私を見つけて、スイミングスクールにクレームを入れたそうなんです。“B型肝炎の人と、うちの子を一緒に泳がせないでください”と。
医師の説明もありましたから、スイミングスクールの皆さんは感染しないと知っていましたし、“石川さんは気にせず、通い続けてください”と言ってくださいました。ただ、もしも私に小さな子どもがいて、B型肝炎を詳しく知らなかったとしたら、自分も同じようなことをしていたかもしれないと思うと、誰かを責める気持ちにはなれませんでした」