『神経衰弱ぎりぎりの女たち』で主人公を演じる、望海風斗
舞台は1980年代のマドリード。望海が演じるのは、主人公の女優ペパ。今回の役どころの立ち位置について、演出の上田一豪氏とは独自の解釈を共有している。
──ペパについて、どんなイメージを抱いていますか。
「一豪さんとお話ししたのは、ペパは決して、有名な大女優ではないということです。CMに出演したりアフレコをしたり、どこか使い勝手のいいポジションにいる、等身大な女性ですね。ミュージカルだと生の身体で演じる分、映画以上に身近なドラマとして感じていただけると思います」
──最近の望海さんは『エリザベート』の皇后エリザベートに、『マスタークラス』のマリア・カラスと、歴史に残るアイコンも演じてきました。飾らない等身大の女性を演じるのも、コメディも久々になりますが、どのように演じていきたいでしょうか。
「“会話が噛み合わない場面が多い”、それがこのコメディの面白さです。でも稽古で皆さんと普通にやり取りしていると、どうしても噛み合ってしまうんです。だから、その瞬間に生まれた感情にとっさに反応しないと、きっと面白いお芝居にはならなくて。それらを積み重ねて、爆発的なエネルギーを作っていかないといけないですね。ポンポンと心の衝動を出していって、常に沸騰寸前くらいのテンションで、稽古から進めています(笑)」