宝塚音楽学校の試験で起きた“事件”「審査員の先生が……」
「受験前には半年間バレエを習ったんですけど、バンドをやっていた父は“だから小さい頃からピアノやバレエを習えと言ったのに!”とボヤいて(笑)。でも、最終的には“どうせ落ちるんだから”と言いつつ、背中を押してくれました」
だが、いざ受験会場を訪れると、周囲の実力は想像以上だった。
「足を頭の高さぐらいまで上げている人とか、ピアノをバンバン弾いてる人とか。“なんでそんなことができるの!?”という人ばかりで、私の来る場所じゃなかった……とポカーンです」
しかし、あまりにも“場違い”のため、かえって受験がしやすかったという。
「逆に気が楽になりました。だって、受かるわけないんだもの(笑)。こんな世界で私がやっていけるわけないと思ったし、もはやこんな状況に自分がいるのが面白い。楽しむしかないと思えたからか、全く緊張もしなかったですね」
レベル差を痛感しただけあって“事件”も起こる。その場で楽譜を渡され、初見で歌わなくてはならない声楽のテストでのことだった……。
「楽譜が読めないし、全然歌えない。ダメダメすぎて、審査員の先生が『ワハハハハ!』って、椅子からズルッと落ちました(笑)。“君、どのぐらい声楽やったんだね?”と聞かれても、“20日間ぐらいです……”って」
もはやコントのような試験風景。絶対落ちたと思ったが……結果は知っての通りだ。