明るくムードメーカーな一方「ぼくにも心が折れそうになった経験ならあります」

 撮影は実在の刑務所でも行われ、大きな刺激を受けたという。

「当たり前なんですけど、受刑者も刑務官も、それぞれがさまざまなものを抱えた“人”なんですよね。そして、どんなことを抱えていたとしても“人”は食べないと生きていけない。特に、受刑者にとって、食事はいちばんの楽しみなんです。だからこそ、平等に行き渡らないとトラブルになったりもする」

 受刑者たちは、更生を目指して刑務作業を行うが、自分が犯した罪の深さに心が折れそうになることもある。

「受刑者の本当の気持ちをわかることはできないと思うけど、ぼくにも心が折れそうになった経験なら、あります。目の前に立ちはだかる壁が高すぎて、とてもじゃないけど乗り越えられないと頭を抱えたことも、一度や二度ではありません」

 そんなとき、関口メンディーはどうやって前に進んだのだろうか?

「正直に言うと、何もしないで時間が解決してくれるのをひたすら待っていたこともあります。でも、あるときから、原因から目をそらさないで、乗り越える方法を考えるようになりました」

関口メンディー 撮影/松島豊