初舞台・初座長だった『ジャンヌ・ダルク』での経験「皆さんに助けていただきました」

――清原さんにとって、白井さんが演出を手掛けた『ジャンヌ・ダルク』が、記念すべき初舞台にして初主演作となりました。映像作品で確固たるキャリアを築いていた中で、舞台という新たな領域に飛び込んだ決意やきっかけはどのようなものだったのでしょうか。

「もともと舞台に興味はあったのですが、なかなか機会がなくて。以前から白井さんの作品はよく拝見していたので、“いつか出られたらいいな”と思っていたところに『ジャンヌ・ダルク』のお話をいただいたので、“まさか”という驚きでした。舞台ならではのプレッシャーもありましたが、チームプレイで皆さんに助けていただきました。共演者の方々も本当に優しくて、お芝居の技術のことはもちろん、身体のケアまで親身に教えていただけたのが心底ありがたかったです」

――総勢100名という大所帯のカンパニーを座長として引っ張っていく中で、特に心に残っているエピソードや、救われた言葉などはありましたか?

「共演者の方から“果耶ちゃんが頑張っているから、俺らも頑張れるんだよ”と言っていただいたことがあって、その時は本当に感動しました。演者同士、もしかしたら当たり前のことなのかもしれないけれど、それをちゃんと言葉にして伝えていただけたことが嬉しくて、今でもずっと心に留めて覚えています」

 清原にとっては、自分の中に生まれるすべての感情を肯定し、痛みすらも素直に感じることが心地よい。芝居の現場での感情のぶつけ合いや、心の機微への深い興味と探求心こそが、彼女の圧倒的な表現力を支えている。

▪︎作品情報
『レディエント・バーミン Radiant Vermin』
世田谷パブリックシアター シアタートラム
2026年6月8日~7月5日

作:フィリップ・リドリー
翻訳:小宮山智津子
演出:白井晃
出演:清原果耶 井之脇海 池津祥子

▪︎衣装
プランクプロジェクト

▪︎問い合わせ先
プランクプロジェクト 青山店 03-6455-4550