学業と仕事の両立を実現させた勉強法、現在の芸能活動にも活きる英語力

 約束した父からは、その後も学業で背中を押される。湖月さんの父は定年退職後、放送大学の大学院で学んでいたそうで、父の姿に影響を受けて彼女も放送大学への進学を決意した。

「父が学んでいる姿が楽しそうだったので、私も大学のような場所で学びたいと思えたんです。専攻は、お芝居をしているから人の思考をもっと知りたいと、心理学を選びました」

──俳優業との両立は、どのようにされていましたか? 

「いわゆる“朝活”ですね。身体を使う仕事なので、帰宅してご飯を食べると頭がボーっとして、もうダメで。勉強しようとしても寝落ちしてしまったり(笑)。早く寝て早起きして、頭が冴えている時間にやるのがベストでした」

 学ぶ楽しさは、さらにまた自分自身を成長させてくれた。

「一つの課題の試験を受けると、終わった時に心の内部が広がるような心地よさを感じました。知らないことが自分の中に入っていく感覚って、こういうことなのかなと。ニュースも分かるようになりましたし、お仕事でも相手の方がどんな背景を持ち、どんな考え方をされているのか、さらに深く興味を持つようになった気がします」

 学ぶ習慣も、しっかり芸に活きている。

「せっかく必死に勉強したので、今でもライブでは必ず英語の曲を入れるようにしています。自分流に流れてしまわないように、チェックを繰り返しながら歌わせてもらっています!」

『シカゴ』のために英語を学び、ブロードウェイにも飛んだ経験は今の歌にも活きている 写真/本人提供

 一つの壁を越えるたびに世界は広がり、心は自由になっていく。学びを糧に、湖月さんの芸の道はこれからも軽やかに続いていく──。

 ラストを飾る次回は、76期生の元月組トップスター・彩輝なおさんに“CHANGE”を語ってもらう。