「あいちゃんならどんなふうにプロポーズするかな」

「撮影の合間に春日部のローカルトークをしてくださったり、地元のお店のお煎餅をくださったり。地元のことをお話されているときは本当に嬉しそうでしたし、お気遣いも嬉しかったです。黒磯役の池田成志さんも舞台でご一緒したことはあるのですが、“しんちゃんファミリー”として出会うと、また雰囲気が違うんですよね。距離感が近いというか」

久保史緒里 撮影/松野葉子

 久保さんが演じた酢乙女あいは、しんちゃんとは「アクション幼稚園」(アニメ版では「ふたば幼稚園」)の同級生。5歳の頃からしんのすけと将来的に結婚する方向で(勝手に)話を進めるほど“しん様一筋”だった。そのまっすぐさは大人になっても変わらず、『やかんの家族だゾ!』ではついにプロポーズを迫る(!)。“愛の告白”シーンへ臨む際、ドキドキはなかったのだろうか。

「お話をうかがってから撮影に入るまでは、やっぱり緊張しました。でも、撮影当日は皆さんがすごく優しくしてくださったので、あいちゃんになりきって演じることができました」

 その言葉通り、髪型も衣装も“あいちゃんが25歳になったらこんな感じだろうな”という説得力。完全に自分のものにしている。

「あいちゃんが用意してきた“大作戦”をもとに、“あいちゃんならどんなふうにプロポーズするかな”、“どういう言動をするかな”ととことん考えたとき、大前提として“きっとあいちゃんなら決めたことには悩まないだろうな”と思えたんですよね。そこがクリアだったので、告白そのものは体当たりでぶつかれたかなと思います」

 そんな久保さん、実は以前にも『クレヨンしんちゃん』のキャラに扮したことがある。しかし、当時は「人生に迷っていた」という。次回はその葛藤に迫る。

(つづく)