15年間『会社四季報』(東洋経済新報社)全ページを読み込んでいるという分析力から、分かりやすい解説に定評があり、書籍が続々とヒットを飛ばしているトルコ出身のエコノミスト、エミン・ユルマズ氏。自身のXやYouTubeは常に高い閲覧数・再生数を誇り、経済系YouTubeチャンネルでの解説や連載も数多く行っている。今や“最も注目される文化人”の1人であるエミン氏に、日本社会の課題から経済の見通し、知られざる“好きなエンタメ”から転機=CHANGEまで、幅広く話を聞いた。【第1回/全6回】
インフレや投資ブームでお金への関心が高まる昨今、「日経平均30万円」「エブリシング・バブル」といった持論が脚光を浴び、SNSやYouTube、書籍がどれも大反響のエミン氏。
そんなエミン氏最大の“転機=CHANGE”は、1997年に来日したことだという。きっかけはこの前年、96年の国際生物学オリンピックで優勝したことだった。
エミン・ユルマズ(以下同):「優勝により、奨学金で好きな国に留学できることになったんです。元々、うちの家族は親日派でしたし、私自身もゲーマーで、日本のゲームなどのコンテンツで育ちました。アジアの国でありながら発展を遂げたことへの関心もあったので、留学先に日本を選びました。当然、最初は日本語が全く分からなかったので、1年ほど東京で日本語学校に通っていましたね」
──日本に来て、どんなことがカルチャーショックでしたか?
「色んなものがカルチャーショックでしたね。食文化とか電車が正確だったりとか、あとは根本的に人が多く感じた。最近の日本は人口減少が進んでいますが、当時はトルコより狭い国土で倍くらいの人口が密集していましたから」