「日本の就活は本当にキツい」も、取得しただけで大きなアドバンテージとなった資格
──普段あまりエンタメの話をされませんが、来日した頃はどんなものに触れていましたか?
「留学生の間では日本のドラマが好評で、木村拓哉さんの作品や反町隆史さんの『GTO』(フジテレビ系)、『ビーチボーイズ』(同系)などは『あれ面白いね』と盛り上がっていましたし、私も大好きでした。最近は忙しくてテレビをあまり見ていませんが、広瀬アリスさんなんかは好きな女優です。
お笑いでは志村けんさんが好きでした。ああいうコントはトルコにもあって、ユーモアセンスがトルコ人に合うんです。『志村けんのバカ殿様』(フジテレビ系)などの番組が流れると、この人は本当に面白いと笑っていましたね。まさにユニバーサルなクオリティでした」
──当時の日本はギャルブームなどのカルチャーもありましたが、同世代としてどのように映っていましたか?
「当時の私はああいった人たちとの接点がありませんでした。だって、通っていた東大の理科一類は理系ですし、教室は男子が55人に対して女子は3人しかいない。世間で流行っているような、華やかで楽しそうなキャンパスライフとは無縁の世界です。もしやり直せるなら、私大で社会学とか総合政策とか、もう少し大学生活が楽しそうなところに行ったかもしれません(笑)」
──その後は修士号を取得し野村證券に入社。日本の就活文化は世界的に特殊と言われますがどうでしたか?
「日本の就活は本当にキツい。ただ、私の場合は一発で内定が出たんです。色々とやらなきゃいけないことがあって面倒ではありましたが。
実は、元から『証券会社に行こう』と決めていて、業界研究をしていたんです。すると、入社後に皆が“証券外務員”という資格を取ると知り、調べたらちょうどその年から学生でも受験できるようになっていて。
『今これを取っておけば大きなアドバンテージになる』と考えて取得すると、面接では案の定、『なぜ普通は学生が取得しないこの資格を持っているの?』と驚かれ、それだけで他の就活生と大きな差別化を図ることができました」