「『人としての成長』がないと、きっと面白いお芝居はできないと思う」
これまで数多くの現場を経験し、多くの人との関わりの中で彼女自身も確かな成長を遂げてきた。
「現場で素敵な先輩方を見ていると、みなさん誰に対しても本当に誠実なんです。しっかりコミュニケーションを取って現場の空気を作っていらっしゃる。以前の私は、『自分がカメラの前で良いお芝居をして、作品を面白くできればそれでいいんだ』と思っていた節がありました。でも、そうじゃないんだと気づかされたんです。作品はみんなで作るものだからこそ、人間関係を円滑にする努力は絶対に必要なんですよね。とはいえ、やっぱりまだ人と喋るのは緊張します。特に先輩方とお話しするのは、今でも少し緊張しますね(苦笑)」
──そうした人見知りな部分は、子供の頃からだったのでしょうか?
「そうだったと思います。私、3人兄弟で年齢も近いんですが、弟がすごく社交的なタイプなんです。だから子供の頃は、その社交的な弟の後ろにくっついて行って、私もちょこちょこ顔を出す……みたいなポジションでした」
──これから30代に向けて、そうしたご自身の内面とも向き合いながら、さらに新しい一面を見せてくれそうですね。
「そうですね。でも、私が根本から社交的な人間になれるのかな?(笑)。自分の本質的な部分をどこまで変えられるかは分かりません。でも、俳優としてだけでなく『人としての成長』がないと、きっと面白いお芝居はできないと思うんです。それは自分でも痛いほど分かっているので……これからも努力します!」
インタビュー中、終始飾らない言葉で笑いを交えながら語ってくれた桜井さん。その温かい笑顔は、周囲の空気を自然と和ませる不思議なパワーを持っていた。10代、20代でのさまざまな「CHANGE」を経て、まもなく30代という新たな扉を開こうとしている彼女。これからも俳優として、そして一人の女性として、ますます魅力的な輝きを放っていくに違いない。
▪︎作品情報
映画『死神バーバー』
6月26日(金)公開中
桜井日奈子 日穏
岡部 大 平井亜門 猪塚健太
工藤 遥 宇野祥平 / 美保 純
監督:いまおかしんじ|原案:梅木陽一|脚本:谷口恒平
主題歌:Furui Riho「太陽になれたら」(LOA MUSIC / PONY CANYON)
©︎『死神バーバー』製作委員会