1980年に讀賣テレビ入社し、『ズームイン!!朝!』や『ウェークアップ!』などの看板番組でキャスターを務めた辛坊治郎さん。2010年に退社してフリーのジャーナリストに転身した後はテレビ、ラジオ、出版等を通じてジャーナリストとして活躍している。2021年にはヨットで太平洋単独無寄港往復横断に成功した彼のTHE CHANGEとはーー。【第1回/全2回】
結婚して子供に恵まれた頃に、キャビン(船室)付きの本格ヨットを200万円くらいで購入して、大阪から徳島まで家族と帆走したのが実は最長航海でした。その船が妻の名前を取った「カオリンII」です。給料もボーナスも全部妻に渡す家計でしたから、お小遣いをもらわないと船が買えません。その後も代を重ねるたびに、妻の名前「カオリン」を船名につけてきました。「奥様、貴女はNO. 1で、船がその次ですよ」と。3代目のⅤ号艇はスウェーデン製の中古を2000万円で購入し、これで太平洋横断を成功させました。
35歳で社内結婚して間もなく子供が生まれた頃の1996年、1000万円出資のアイデア企画の公募がありました。ダメ元でいいからと「企業にアメリカの風を」と応募すると、「面白い」と当選。その年、1年間のニューヨーク滞在になったのです。今のトランプタワーにも近い場所に、当時で家賃25万円の豪華マンションを借りて、コロンビア大学の日本人留学生たちと仲間になりました。その中の一人に、キャスターの久和ひとみさんもいましたね。地下鉄の駅でバイオリンの生演奏をするなど、どうにもアグレッシブな方でしたが、その後まもなくお亡くなりになって、気の毒でした。あの頃は暇に任せて毎日近所を散歩しまくりましたから、ニューヨークなどは目をつぶっても散策できます。