難しい役柄も監督のアドバイスで「思い切ることができました」

「今まで声のお仕事は“足し算”の印象が強かったんですが、やこちゃんはそもそも妖怪のうえに凛としたキャラ。感情を乗せて喋ることがかなり封印される中、声を作ってキャラクターを成立させつつ、でも棒読みにならないように…… その狭間を取るのがすごく難しかったです。“これだ!”というものを掴むまで、最初はずっと冷や汗をかいていました」

──監督からは、役作りについてどんな話が?

「私が質問するより先に『500歳の方か、可愛い方か、どっちかに寄せようとしなくていいです』『そのどっちもが垣間見える感じがいいです』と何度も言ってくださいました。おかげで『正解なんてない!』と思い切ることができましたし、“正解”はお客さんが決めることだよなって思えて。しんちゃんたちとの掛け合いの中で、何か相乗効果が生まれるといいな、という思いでやっていました。結果的に、そういう役だったからこそ、まだ見ぬ“自分”を引っ張り出す燃料になったのかもしれません」

 妖怪・やこ役として、ベースは抑えた演技──だからこそ、感情を爆発させた時の破壊力は大きい。

「私、元々『おりゃー!』って叫ぶようなセリフが好きなんです(笑)。だから、やこちゃんが『しんのすけ、こうやれ!』とビシッと言うようなシーンは楽しかったし、アニメでおなじみの『ファイヤー!』と叫ぶセリフは素の自分の血がたぎって、かなりエンジョイしていた気がします」

 子どもはもちろん大人も楽しめる、猛暑にも負けないホットな作品だ。

(つづく)

【作品情報】
タイトル:『映画クレヨンしんちゃん 奇々怪々! オラの妖怪バケ~ション』
公開日:2026年7月31日(金)公開
原作:臼井儀人(らくだ社)/「まんがクレヨンしんちゃん.com」(双葉社)連載中
監督:渡辺正樹
脚本:中村能子
声の出演:小林由美子、ならはしみき、森川智之、こおろぎさとみ
声の特別出演:伊藤沙莉 阪本(マユリカ) 中谷(マユリカ)
製作:シンエイ動画 テレビ朝日 ADKエモーションズ 双葉社
配給:東宝
映画公式X:https://x.com/crayon_official
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映画公式HP:https://www.shinchan-movie.com/

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