昭和・平成・令和と三つの時代にわたり、活躍を続ける江口洋介さん。俳優、そしてミュージシャンでもある、そのキャリアは華麗な作品に彩られている。この夏も、映画『開戦前夜』(2026年7月31日公開)で新しい表情を刻んだ江口さんが、第一線でTHE CHANGEし続けてこられた原動力とは──。何歳になってもカッコよく生きる、その生き方とマインドについて迫った。【第2回/全3回】

江口洋介 撮影/冨田望

「転機っていえば……。作品ごとにいろいろなTHE CHANGEが思い浮かびますが、俳優というより一人の人間としていちばん大きかったのは、やっぱりファミリーができたことですね」

 2人の子どもの父として、子育てに向き合ってきた江口さん。

「結婚をしても“家族”という実感は、まだ薄かったんです。それが、自分が32歳のときに子どもが生まれて、家の中に“子ども”という存在が登場したとき、“これがファミリーなんだ”って実感するわけですよね。いままでの自分の、“これからこうなるであろう”っていう想像が一切通用しない、そんな出来事でした」